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潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん ulcerative colitis UC)
潰瘍性大腸炎の定義としては、
粘膜を侵し、びらんや潰瘍を形成する大腸の原因不明の
びまん性非特異的炎症であるとされています。

潰瘍性大腸炎は慢性経過をたどることが多く緩解と再燃を繰り返すのが特徴。
再燃率は50%前後で、生命予後は良好であると考えられています。
最近の治療方法として慢性関節リウマチ(RA)や自己免疫性神経疾患などで、
成果を上げている白血球除去療法(LCAP)、顆粒球除去療法(GCAP)が、
潰瘍性大腸炎にも試みられ高い治療効果が報告されている。
潰瘍性大腸炎を分類分けすると、
罹患部位による分類
直腸炎型
左側結腸炎型
右側結腸炎型
全大腸炎型
臨床経過による分類
再燃緩解型
慢性持続型
急性電撃型
初回発作型に分けられます。
潰瘍性大腸炎は日本で最も多い大腸の慢性炎症性疾患とされており、
10〜30歳代の若年層に多く発症する症例。
男女差はなく、人口10万人対比率で発病率 0.45人、有病率 8.39人程度。
アメリカでは年間発生率は成人10万人に対して 6〜8人報告されています。
潰瘍性大腸炎の病態
原因不明とされていますが、感染説、アレルギー説、酵素説、
血管炎説などが検討されている。
近年ではHLAなどの遺伝素因や、自律神経との関連が考えられている。
炎症部位は結腸、直腸の粘膜、粘膜下層に多く診られ、一般的には
長期にわたり増悪と緩解および再燃を繰り返してしまう。

潰瘍性大腸炎の臨床症状
主症状は下痢、血便、腹痛が潰瘍性大腸炎の3大症状です。
血便が最も特徴的な症状で程度は様々です。
腹痛は疝痛。
腹部全体もしくは下腹に現れ排便によって軽快することが多い。
重症例では悪心・嘔吐・心窩部痛などが観察される。
潰瘍性大腸炎治療の基本方針
全身管理
脱水に気をつけ電解質アンバランスや貧血の程度、栄養障害の補正を行い、
腸管内の休養につとめる。
薬物療法
サラゾスルファピリジンと副腎皮質ステロイドを中心に行われてきたが、
近年ではサラゾスルファピリジンの副作用軽減を目的として、
有効成分5-アミノサリチル酸(5-ASA)単独の製剤が開発されたことで広く用いられてきている。
この他、アザチオプリン(AZP)や 6-メルカプトプリン(6-MP)などの免疫抑制剤が用いられることもある.重症症例には中心静脈栄養(IVH)や経管栄養(elemental diet)を用いる。
外科的治療
内科治療や吸着療法にて反応しない全結腸型や再燃を繰り返す症例で、
癌を併発した症例においては外科的手術の適応となる。
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